これは実話である・・・・マジで
むか~し僕が名古屋で学生生活を送っていた頃、当時一緒に住んでいた同郷の友達Jがいた
もちろん同じ大学に通っていたのだが、ひょんな事から僕のアパートに転がり込んできたのであった
アホが二人になると楽しいもので、今から考えると二人でメチャしたなあと恥ずかしい思いでいっぱいである
あの頃もよく酒を飲んでいたが、飲みに行くと何かしらバカなことをやってたように記憶しているバイトもいろいろやったがそのほとんどは飲み代に消えていったんではないだろうか
飲んで帰ってアパートで寝ているとなんかしら赤い点滅で目が覚めて、ええっ!?パトカー?と飛び起きると部屋の隅で点滅する工事用の点滅灯があったり(すみません)
こたつの上にデデ~ンとテレビが置いてあったので点けてみると完全に壊れたテレビだったりと、今思い出しても???という感じである
そしてそれはある日のことである、いつものように大学での講義を済ませJより一足早く帰ってきた僕は、Jが帰ってくるのを少し待ったあといつもの時間に来ないので他の友達と遊んでるんだろうと思い、簡単に一人の夕食を済ませ、TVを見たあと床についた
翌日は休日だったのでお昼頃まで寝てゆっくり起きた
そして朝刊を一通り読んでいると社会面に「○○大生、車ごと川へ落ちる」という記事が目に留まった
んん!?まさかな~と思い詳しく読んでみても固有名詞はなかったので、そのままゆったりと過ごしていました
そして夕方頃になり、そろそろ夕飯でも作ってみるか~と非常に狭いキッチンに立ち料理を作っているところにヤツが帰ってきたのである、明らかに昨日の服装とは違う格好で・・・
部屋の入り口に立っているJは変な照れ笑いで「新聞見た?」と聞いてきた
ま・ま・まさかあれってお前なのと思わず聞いた僕に、Jは「だからよ~、大変なったさ~」と話し始めるではありませんか
あの頃はちょうど10月頃だったと思うが、その前の夏休みに僕らは沖縄に帰省し、一緒に自動車練習所へ通い車の免許を取るために頑張ったのであった
幸い僕は夏休み中で免許を取得することができたのだが、Jは残念ながら仮免許で夏休みは終わったのであった
誰でも免許取り立ての時や仮免許の時って車の運転がしたいですよね
話を彼の体験したことに戻そう
あの日、講義を終えたJは友人の車で送ってもらうことになり、また何名かの友人もそれに便乗してきたそうだ
最初の友人のアパートに着いて、そこでちょっとあそんで行こうということになり4・5名でおしゃべりしたりゲームをしたりして夜が更けるまで楽しく過ごしていて、あとは狭い部屋で雑魚寝の状態になりみんなで寝入ってしまった
そしてJは夜中に目が覚め、トイレにと立ったときにふと友人の車のキーが置かれてあることに気づいた
Jは「ちょっと練習してこよう」と友人達がスヤスヤと夢の中なのをいいことに黙って車を持ち出したのである(しかもあんた仮免だで)
多少寝起きでボーっとした状態で車を走らせていて、ちょうど川沿いに駐車スペースがありそこに停めようと入っていった
その時である、Jはブレーキとアクセルを踏み間違えて柵のない川へと真しっぐらに突っ込んでいったのだ
ドッバ~~ン!!と大きな音と水しぶきを上げて着水するや直ぐにブクブクと沈んでいったのである
慌ててJはドアを開けようとするが水圧でビクともしない、幸いパワーウィンドではなく手回しであけるタイプの窓だったので急いで開けてそこから脱出した
必至の様相でなんとか川岸に上がると、そこには大きな音を聞きつけた野次馬達がちらほらと集まってきていた
そこでJはとても気が動転していたのであろう、何を勘違いしたか「あと一人車にいるから救急車を呼んでください」と近くの人に言い残し、また川へと飛び込んでいったのである
Jは泳ぎには自信があったので潜って車を確かめてみるともちろん誰もいません、また川岸まで戻るとしばらくしてパトカーやら救急車やらが来て、さらには野次馬も増えて大騒ぎの状態になっていました
当然Jは警察官に色々と聞かれ、まずは道路交通法違反と言うことで署まで連行されていったのでありました
その途中でくだんの友人のアパートに寄り、ひとまずは着替えを借りて、しかるところへ1泊と相成ったわけである
その後は皆さんのご想像通り、車の賠償や仮免の取り消しに加え免許取得が直ぐにはできないなどと大きな代償を負ったのではあるけど・・・
命あっての物種ですよね~
ホント不幸中の幸いとはいえ、本人も含めてだれ一人人身に被害がなかったことがせめてもの救いですよね
本人の名誉に掛けて言うが、それ以来彼は新聞の一面に名をあげることはなかった(いいことも、悪いことも)
いまや若くして爺ちゃんになったJ君、今思い出しても恥ずかしくて恐ろしい経験だったと思うけど、一ちゃん最初に厄払いできたかもね
また飲みながら昔話しようね~(ネタ!ネタ!)